他者理解とは
ここ最近一番腑に落ちた話は、『他者理解とは自己理解から始まる』という話だった。
相手を知ることは、まず、自分の特性を知り、長所短所を理解していることだという話だった。
私自身、その自己理解をもっと深めるためにはその自分の長所短所、特性を言語化し、整理できるともっと理解が深まるのだろうと思う。
そもそも、なぜこの話が腑に落ちたかというと、いつも自分の指示を出しても話をしても、思い通りにもいかず周りと合わない反面教師的存在の人物を思い出したからだ。
私も、周りの人間もその人物には心労していたのだが、いつも、この人はどうしてもっと自分の特性に気が付けないのだろうと思っていることが毎日だった。
そんな感情をふと思い出した。
理解したところで、周りとの違い、ズレを受け入れられるかといえばそれはまた次の段階の話なのだと思うけれども…
そもそも、毎日通ってくる発達特性の子たちは、自分の特性を本質的に理解し、自己の長所短所を知ることで、すっと今までできなかったコミュニケーションや課題がすんなりできてしまうことがあった。詰まるところは、そういう話なのだと思う。
自分ができないこと、できること、苦手なことを知れば、次に「なぜ」や「どうして」という思考に繋げられる。
まず相手のことを知りたければ、もやもやしていたり、消化不良を起こしている感情の矛先を自己に向けてみる。
そういうことを頭に入れて、今年度も過ごしたいと常に思う。